株式会社アミノ
マーケティング課 主任
庄子悦子さん

卒業生インタビュー

宮城県仙台市に本社を置き、「うまい鮨勘」を旗艦ブランドとして回転寿司や本格寿司、海鮮居酒屋などを国内外に展開する飲食企業です。
「板前の味を回転寿司の価格で」をコンセプトに、市場直送の新鮮なネタと職人の技にこだわった高品質な寿司を提供しています。対面ならではの活気あるおもてなしを大切にしながら、複数の業態を柔軟に運営し、多くの人々に美味しさと喜びを届けています。

写真:庄子悦子さん

挫折から覚悟に変わったプロへの実感

当校広報担当:
専門学校に入学したとき、最初に「プロになる」実感が湧いた瞬間はいつ頃ですか?
庄子さん:
卒業と同時に覚悟をした感じです。強いて言えば、カットイラストを不定期で描かせてもらいお給料が発生した時ですかね。でも同時に、その経験が大きな挫折にもなり、自分のクオリティじゃ“プロになれない”という業界の厳しさも知りました。
卒業すれば勝手にプロになれると思い込んでいましたね。
当校広報担当:
なるほど。大きな挫折があったんですね。そこからどうやって気持ちを持ち直したんですか?
庄子さん:
「どうしたらこの業界に生き残れるのか」を考え始めたのは、就活も終盤の頃でした。デザイン会社の求人があり、声を掛けられ、イラストレーション科に在籍しながらも色々な方々にAdobe(イラストソフトやデザインソフト、画像加工ソフト)の使い方を教わりながら、なんとか内定をいただけたんです。なので、プロになる実感や覚悟が湧いたのは、卒業と同時ですね。

ニチデのつながりとAdobeの基礎

写真:庄子悦子さんインタビュー
当校広報担当:
挫折を味わったからこそ、ですね…。学校で学んだ中で、今の仕事で1番役に立っているスキルや考え方は何ですか?
庄子さん:
一つ目は、やっぱり「ニチデ」というバックボーンそのものです!なんだか変な自信が持てます(笑)つまずいたときは、学校に戻って相談できますし、卒業後も「こんな仕事があるんだけど」って声をかけてもらえることがあります。仕事現場で初めて会う方でも、どこかでニチデの繋がりがある方も多く、コミュニケーションがすごく取りやすいです。
二つ目は、学生のうちにMacやAdobeの各ソフトの使い方を学べたことです。ここで基礎的な操作を覚えられたことが、今の仕事、自分に繋がっています。
三つ目は、印刷や画材の専門用語や知識を幅広く学べたことですね。現場でそういった言葉が出てきたときに「あ、あの授業で習ったやつだ!」とピンときますし、そこからさらに自分で調べて理解を深めることもできています。
当校広報担当:
技術はもちろんですけど、人とのつながりも大きな支えになっているんですね。

岐路で支えになった先生の言葉

当校広報担当:
学生時代に、印象に残っている授業や先生からの言葉はありますか?
庄子さん:
「この業界から離れたら終わりだよ。何かしらで喰いついてないと戻ってこれない」という言葉ですね。全く違う職種を検討した時に、先生から言われたんです。
私が「絵を描くことで生きていたいと思っていたこと」や「 それが生きる支えだったこと」をその先生も知っていたので、きっと諦めてほしくなかったんだと思います。今でも人生の岐路に立つと、必ず思い出しています。
当校広報担当:
庄子さんの想いをしっかり理解していたからこその素敵な言葉ですね。
授業で楽しかった思い出はありますか?
庄子さん:
やっぱり、色々な画材と技法を使ったイラストの授業が楽しかったですし、今でも印象に残っています。
切り絵や造形など、初めて触れるものも多く「何が自分に向いているか」を知るすごく良い機会になりました。

自由に挑戦できた仲間との時間

当校広報担当:
クラスメイトとの思い出や“切磋琢磨した瞬間”はありますか?
庄子さん:
仲の良いメンバーで「Bohemian.F.L.b」という名前でチームを作って、フリマで作品を販売したり、少し進化してグループ展も何度か開催していました。
当時は出始めだった仙台出身のアーティストに突撃で「コラボしてください!」と話しかける恐ろしいこともしました(笑)
向こうにとって 何も利益にならないのに(笑)
当校広報担当:
突撃コラボ交渉ですか!?行動力がすごいですね(笑)
庄子さん:
本当に(笑)教室の中でも外でも、常に面白いことを「考え」「行動し」「残す」そんなことを企んでいました。時には先生を巻き込むこともありました。
授業中、「自分の好きな言葉」をテーマに習字を始めたり、校長先生の似顔絵をみんなで描き始めたり。でも止めない先生が大半でしたね。クラス全員でプリントゴッコを使ってTシャツを作ったり、写真を撮ったりしたことも良い思い出です。自分以外の仲間の活躍が嬉しくも悔しい。そんな毎日が切磋琢磨の連続ですごく刺激的でした。

人のために働くプロの意識

当校広報担当:
刺激的な仲間たちですね(笑)入社されてから「プロってこういうことか ・・・!」と感じた瞬間はありましたか?
庄子さん:
最初に指導してくださった先輩(ニチデの先輩です)から「お給料が発生したらプロなんだよ。スランプなんて存在しない。腐ってもプロ。その意識をもって取り組まなきゃ。」と言われたときですね。
当時は言っていることが分かるようで分からず、悔しさしかなかったです。
当校広報担当:
新人にはキツイですけど、すごく大事で重い言葉ですね。
庄子さん:
何度やってもOKが出ないまま迫る納期と追い詰められる焦りで、全くアイディアが出てきませんでした。でも、お客様と依頼主からしたら、自分のメンタルや年数は関係ないんですよ。出来上がった物を見て全て判断される世界なので、とにかく数をこなし、物をたくさん見て、 常にアンテナを張るようにしました。 そのうち店舗の方から「ありがとう!助かった!」「使いやすいよ!」とか、お客様の 「おいしそう!」という声が聞こえるようになりました。
当校広報担当:
厳しい経験を積みながら、お客様の目線にたどり着いた感じですね。
庄子さん:
まさにその通りです。上には上がいると思っているので、今でも「プロって何だろう」と思いますけど、私にとっての「プロ」は、「自分にうぬぼれず、人のために働いて喜べる人」なのかなと思っています。

「ありがとう」が聞こえる制作の喜び

写真:庄子悦子さんインタビュー
当校広報担当:
素敵な言葉です!そんな庄子さんが、今の仕事で「一番楽しい瞬間」はどんな時ですか?
庄子さん:
今も昔もずっと変わらず、物を作ることは純粋に楽しいなと感じますね。店舗スタッフから「ありがとう」と言われた時や、苦労したデザインにOKが出た時の達成感は、「楽しい」に繋がるやりがいです。
直接エンドユーザーに接する機会が少ないですが、店舗スタッフから 時々「お客様がおいしそうって言ってたよ!」と言ってもらえます。FAXやメールで「頑張って!」とメッセージが添えられているときは本当に嬉しいです。
当校広報担当:
手書きのメッセージは嬉しいですね!職場もすごく良い雰囲気なのが伝わってきます。
庄子さん:
上司にも後輩にも恵まれていて、常に笑っていますよ。何か尋ねられると「面白いことを言わないとダメなんじゃないか」「なにか面白いことを言えるか試されてるのかな?」とよぎってしまって(笑)何を鍛えているのかわかりませんが、これも文章力とか感性に繋がるかなと思っています(笑)
後輩たちにも、毎日何かしら笑って帰って欲しい。笑いの絶えないチームでありたいと思っています。みんなのおかげで楽しく働かせてもらっていますね。

会話と感性が作品の力になる

当校広報担当:
素敵な関係性ですね!では最後に、プロになった今だからこそ伝えたい「高校生のうちにやっておくと得すること」と、同じ業界を目指す高校生に一言メッセージをお願いします!
庄子さん:
技術的なことを学ぶ前に「人と話をすることを億劫に思わないで欲しい。」です。会話することで自分の心や感性が磨かれます。「ありがとう」が言える、困った時も誰かに「助けて」が言える。言葉のコミュニケーションが取れる人は、将来、人脈や仕事に繋がるので絶対に得です!これは今のSNS時代であったとしても同じだと思います。
ネットの真似ではない「自分の想いが宿った作品」を作るためにも、自分と相手の気持ちを理解して、感性と言葉を育んでほしいですね。
当校広報担当:
人とのコミュニケーションから生まれる感性が、デザインの糧になるんですね。
庄子さん:
はい!今思えば、ニチデに通い、触れる全ては財産になることばかりでしたね。卒業したら「先生が言っていたのはこういう意味だったのか!」と、もっともっと分かると思います。
作品の「上手い・下手」は自分が決めるものではなく、見た人の心が動くかどうかで決まるので、誰よりもモノ作りが好きな気持ちを大事にしてください。
絶対にあきらめず想い続けていれば、熱意とやる気がある人に周りのみんなが全力で力を貸しますよ!
当校広報担当:
挫折を経験された庄子さんだからこその、温かく力強い言葉ですね。本日は貴重なお話を本当にありがとうございました!

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