イラストレーター
なつきさん
卒業生インタビュー
宮城県出身。イラストレーション科卒業後は上京済みやSNSで活動中。透明水彩を使ってファンタジーと世界観をテーマに絵を描いている。X:@natuki1016
描いた分だけ、未来は変わる。経験の数だけ、世界が広がる。
- インタビュアーA:
- さっそくですが、「学生のうちにもっとやっておけばよかった」と感じることはありますか?
- なつきさん:
- たくさんあります! でも、特に「もっとやっておけばよかった」と思うことは「イベントへの参加」と「絵の勉強」の2つですね。
- インタビュアーA:
- なるほど!イベントっていうのは、展示会や同人イベントみたいなものですか?
- なつきさん:
- そうです!参加者としてでも、お客さんとしてでも、学生のうちから色々なイベントを経験しておくと、社会人になってから参加する際のハードルがぐっと下がりますし、人とのつながりや活動の幅も広がると感じています。
- インタビュアーA:
- 確かに、学生のうちに場数を踏んでおくと、いざ社会人になってからの心理的ハードルが全然違いますよね。
- なつきさん:
- まさにそうなんですよ。あと、もう一つの「絵の勉強」なんですけど、学生の頃は授業以外にも自由に使える時間がたくさんあるじゃないですか。だからこそ、家で過ごす時間や休日をもっと活用して、たくさん絵を描いたり、技術を学んだりしておけばよかったなと思います…。
- インタビュアーA:
- 社会人になると、どうしても時間の確保が難しくなりますもんね…。
- なつきさん:
-
本当…。仕事と両立しながら制作を続けるのって本当に大変で。
思うように時間を取るのが簡単ではないからこそ、 学生のうちにどれだけ絵を描いて、知識や技術を身につけられたかが、その後の成長やイラストレーターとしての実力につながると実感しています。
悔しさが、成長の原動力に。一番を目指した時間が、自分を変えた。
- インタビュアーA:
- なるほど…!学生時代の「貯金」みたいなものが大事なんですね。ちなみに、クラスメイトとの思い出や「切磋琢磨した瞬間」はありますか?
- なつきさん:
-
休憩時間になると、お互いのラフや落書きを見せ合って刺激を受けることがよくありましたね。自然と作品について話し合える環境だったので、すごく良い影響を受けていたと思います!
授業にも真剣に取り組んでいましたけど、特に点数がつく進級制作では、「一番を取りたい」という気持ちで制作に打ち込んでいましたね!クラスメイトもみんな本気だったので、お互いに負けたくないという気持ちが、良い刺激になっていたと思います。 - インタビュアーA:
- クラスメイトとお互いに高め合えるのも、学校の良さですよね。
- なつきさん:
-
はい!中でも一番印象に残っているのは、やっぱり「卒業制作」ですね。
学生生活の集大成になる作品だったので、「良い賞を取りたい!」という目標を持って全力で取り組みました。
振り返ると、自分と周りの人との実力差を一番強く意識したのは、そういう作品制作や試験の場面だったと思います。
悔しい思いもしましたが、その経験があったからこそ、自分に足りないものに気づけて、成長に繋がったんですよね。仲間でありライバルでもあるみんなの存在は、本当に大きかったです!
描いて、発信する。その先にチャンスがある。
- インタビュアーA:
- 挫折や悔しさを共有できた仲間がいたからこそ、強くなれたんですね。就活やデビューまでに一番苦労したことや、それを乗り越えたきっかけがあれば教えてください。
- なつきさん:
- 実は私、「絶対にイラストレーターになるぞ!」と最初から決めて就活していたわけではないので、答えるのが少し難しい部分もあるのですが…。仕事の直接のきっかけはSNSだったんです。
- インタビュアーA:
- ええっ、SNSがきっかけだったんですか!
- なつきさん:
- そうなんです。日々作品を発信し続けていたら、画材メーカーの方に作品を見つけていただき、そこからメイキング動画の制作などのお仕事につながりました。
- インタビュアーA:
- すごい!日々の発信がプロへの扉を開いたわけですね。
- なつきさん:
-
はい!だからこそ、一番苦労したのは「新しい作品を描き続け、SNSでの発信を継続すること」でした。作品をコンスタントに生み出し続けるのって、今振り返ってみても本当に大変で、決して簡単なことではありませんでした…。
それでも続けることができたのは、自分の絵を楽しみに見てくださる方がいたからです。「見てくれている人がいる!」という実感が大きな励みとなり、描き続ける原動力になっていました。
毎日の積み重ねが思いがけない出会いや仕事につながることもあるので、「発信すること」そして「続けること」がチャンスをつくる一番の力だと実感しています。
期待に応えたい。その想いが力になった。
- インタビュアーA:
- 継続は力なり、を体現されているお話ですね!ちなみに、初めてプロとしてお仕事をもらった瞬間ってどうでした?ワクワクしましたか?それとも緊張しましたか?
- なつきさん:
- 正直に言うと、ワクワクというより「怖い!」という気持ちのほうが大きかったです。
- インタビュアーA:
- 「怖い!」ですか?
- なつきさん:
- 初めていただいた大きなお仕事が、書籍の出版だったんですけど、「この本はこれから先も本屋さんに並び続けるんだ」と思ったら急にプレッシャーで押し潰されそうになっちゃって。
- インタビュアーA:
- それは一発目にしてはビッグすぎて、確かに「怖い」です!
- なつきさん:
-
ですよね…(笑)でも、私を選んで依頼してくださった編集者の方や、応援してくださるファンの皆さんの期待に応えたいという気持ちが支えになりました。
「少しでも良い本にしたい」という一心で、夢中になって制作に取り組んでいたことを覚えています。
振り返ると、頑張りすぎて少し空回りしてしまった部分もありましたが。
でも、その経験があったからこそ、「私はイラストレーターとして仕事をしていくんだ!」という自覚や責任感が芽生えたように感じています。
描きたいを、描けるに。地道な努力で、表現の幅が広がった。
- インタビュアーA:
- 試練を乗り越えてプロとしての覚悟が決まったんですね。学生時代と比べて「ここ、一番成長したな!」と実感するポイントはどこですか?
- なつきさん:
-
やっぱり「画力」と「絵に対する考え方」ですね。
描きたいもの自体は学生の頃からあまり変わっていないんですけど、社会人になってからも描き続けてきたおかげで、当時は「描きたいけれど描けない」と思っていた表現が、少しずつ形にできるようになりました。 - インタビュアーA:
- 「脳内のイメージをちゃんと手で再現できるようになった」ということですかね?
- なつきさん:
-
そうです!それと、絵との向き合い方も大きく変わりました。
学生の頃は好きなものを描くことが一番でしたが、社会人になってからは「未来の自分のためになるなら、今やっておこう」と考えられるようになって。気が進まない日でもドローイングや模写などの基礎練習を続けることを意識しています。 - インタビュアーA:
- 地道なトレーニングを毎日続けるのって、かなり意志が要りますよね…。
- なつきさん:
- 正直、基礎練習って楽しいことばかりではないんですけど、その積み重ねがあるからこそ、表現の幅が広がって、昔は描けなかったような作品が今描けるようになっている。その事実がなによりも嬉しいんですよね!
悔しさは、成長の原動力。今日の一枚が、明日の力になる。
- インタビュアーA:
- 地道な努力がしっかり自分の血肉になっているんですね。逆に「プロとしてこれはしんどいぞ…」と感じる瞬間や、その切り替え方法はありますか?
- なつきさん:
- 一番しんどいのは、お仕事や展示会の作品で、自分が思い描いているものをうまく表現できない時ですね…。お仕事は納期が決まっているので、締め切りを守りながら、自分でも納得できる作品を完成させなければいけないことにとても苦労しました。
- インタビュアーA:
- 締め切りへのカウントダウンが進む中でスランプになると、焦りますよね…。
- なつきさん:
-
そうなんですよ!でも、そういう時ほど焦ってしまうと、余計に良い作品が描けなくなってしまうんです。
だからそういう時こそ、あえて頭を空っぽにして、目の前の一枚と向き合い少しずつ手を動かしていくことを意識しています。
自分の技術不足で理想に届かない瞬間が一番悔しいので、その悔しさを少しでも減らせるように、日頃から絵と真剣に向き合って、常に全力で取り組むことを大切にしています!
個性は、あなたの一番の武器になる!
- インタビュアーA:
- 目の前の1枚と真摯に向き合う姿勢、本当にかっこいいです。それでは最後に、高校時代の自分へのアドバイスと、同じ業界を目指す高校生へのメッセージをお願いします!
- なつきさん:
- 高校時代の自分には、「大丈夫、これから絶対に上手くなれるから、自信を持って頑張って!」と伝えたいですね。あともう一つ、「自分の絵を描くだけじゃなく、もっとたくさんの人の作品を見て勉強してほしい」とも言いたいです!
- インタビュアーA:
- それは、アウトプットだけじゃなくインプットも大事にしろと!
- なつきさん:
- そうです!当時は、とにかく絵を描くことばかりに夢中で、アウトプットばかりしていました。でも、もっと色々な作品を見たり、技法や表現を学んだりするインプットの時間を大切にしていれば、表現の引き出しがもっと早く増えたはずなので。
- インタビュアーA:
- なるほど。では最後に、同じ業界を目指す高校生へのメッセージをお願いします!
- なつきさん:
-
高校生の皆さんには、まず「好きなものをたくさん描き、自分の絵柄や強みを早いうちから見つけて育ててほしい!」と思います。
絵が上手な人は本当にたくさんいます。でも、その中から「この人にお願いしたい」と選ばれるためには、自分だけの個性や魅力がとても大切です。自分の絵の良さや強みを理解していると、それを企業やクライアントにも自信を持って伝えられますし、それが仕事につながることもあります。皆さんのこれからの活躍を心から応援しています! - インタビュアーA:
- 自分だけの武器を磨くことの大切さ、そして地道な努力の尊さがリアルに伝わる素敵なお話をありがとうございました!
- インタビュアーA:当校広報担当職員
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